塾長の独り言 置き勉は是か否か?

置き勉とは、宿題で使わない教科書やリコーダー、書道の

道具などを、(施錠できる)教室の机やロッカーに置いて

帰ることを言います。

最近の公立学校は置き勉に関して各学校の判断として

認めている学校も多くあるようです。

今日はその置き勉について少し述べたいと思います。

まずメリットとデメリットをピックアップしてみましょう。

 

置き勉のメリットその1 生徒の通学時の肩の痛みやコリが

解消できる

ゆとり教育後の教科書の重量化によって最近の小・中学生の

カバンの中身の重さは平均7~8キロという情報があり、

その重さを子どもが毎日背負って運べば腰も肩も痛みやこり

が出てくる可能性があります。

しかも手にリコーダーや副教科の提出物を持てば両手が

ふさがり、雨の日などは非常に危険です。つまり置き勉は

その学校への往復での重い荷物を運ぶ重労働や通行時の

危険を生徒から軽減させてくれます

 

置き勉のメリットその2 忘れ物を防げる

置き勉が可能であれば、教科書や道具を教室やロッカー

に置いてあるので授業での忘れ物を防ぐことができます。

学校に忘れ物をしないと言うことは子どもが精神的に

安心でき、学校での心の余裕も生まれます。つまり置き勉

は学校で使用する教科書や道具の忘れ物への不安感を

少なくすることができます。

 

置き勉のデメリットその1 家での予習・復習ができない

昔から置き勉が禁止の一番の理由は、教科書を家に持ち帰り

予習や復習ができないということです。これは「予習をして

授業に臨み、また家で復習をする」という勉強のサイクルに

かなり大きな障害となります。

 

置き勉のデメリットその2 紛失やいたずらされる可能性

がある

学校に置き勉する場合、心配なことが教科書や道具の紛失

と言えます。子どもが物を無くすことはよくありますが、

それが学校で起きたとなると子どもが自分でなくして

しまったのか、それとも誰かに隠されたのか(いたずら)

と、疑心暗鬼になってしまいます。

原因が解明されない限りどちらにも可能性があるので、

教師・生徒本人・親御さん共々精神的にもかなりの

ダメージを受けることになります。

 

このようにメリットとデメリットを比べてみると、

体力的な観点からみると置き勉を肯定し、勉強的な

観点からみると置き勉は否定されるように思われます。

 

天塾としては「自宅での予習・授業・自宅での復習」

を勉強サイクルとして推奨していますので、置き勉は

やらずに常に教材は副教材も含めて自宅まで持ち

帰って欲しいと思います。

どうしても体力的に弱く、置き勉をせざるを得ない人

は科目を選び、せめて予習・復習が必要な主要5教科

は自宅まで持ち運び、それ以外の副教科は学校で授業前

に短時間でもざっと目を通すだけの予習をすれば多少

なりとも解決できるものと思われます。

 

以上