塾長の独り言 スマホ依存の克服の仕方

今日は今の時代の学生の勉強にとっての最大の敵となるスマホ

依存症について述べたいと思います。

スマホ依存症は今学生たちの間、特に高校生の間でかなり深刻

な問題になっています。起きている間の何もすることがない時、

(本当は勉強をしなくてはいけないのですが・・)は常にスマホ

を見てゲームかラインかユーチューブに釘付けになる。ひどい

場合はトイレやお風呂の中でも、また家族との食事中でも家族と

一言も話しもせずスマホを見続ける。

もうこうなってくると完全に病気です。このようにスマホ依存の

一番怖い所は自分の意志でやめない限り終わりがないということ

です。

天塾にも過去に強烈なスマホ依存症の子がいました。彼は高1の

時に来たのですが、当時スマホのゲームにはまってしまい毎日

6時間以上スマホゲームをやり続けていました。当初は彼はお母

さんが彼の現状を見かねて塾に連れてこられた状況でしたので、

本人はまだ勉強する意思はまるでありませんでした。

本人に勉強の意志がなくてはいくら塾に来ても効果が出るはずも

ありません。

まず彼と二人で話す事にしました。色々話をした結果、本人

から次の言葉が出て来ました。

「僕もこのままいつもスマホゲームばかりしていてもいいとは

思っていない。お母さんはただ勉強しろといつも言うけど実際

何をどうしたらいいのかわからない。だからついスマホを

触ってしまうんです」

 

スマホ依存症から脱却する一番のポイントはこのような本人

の自覚です。本人の「本当はスマホ依存を辞めたい。

辞められなくても、もう少しスマホの時間を減らしたい」

という強い気持ちがあればあとは周囲の協力があれば必ず

解決できると思います。

まず彼には今までやっていた一日6時間のゲームを一日

3時間にするように約束しました。あとはお母さんに協力

して頂き本人の了解のもとで勉強する時間だけスマホを

お母さんに預かって貰うようにしました。これを細目(こまめ)

に続けて行くにつれ、いつの間にかスマホゲームの時間が少し

づつ減っていき、最終的には一日30分まで減らせるように

なりました。しかしここまで持ってくるのにおよそ一年半

かかりました。

当然これにともなって学校の成績も徐々に上がり、最終的には

塾に来た高1の時学年で320人中310番目だった成績が

高3の秋には理系志望全員の中で上から30番まで伸びました。

 

このようにスマホ依存から脱却するにはまず本人の

「今のままではいけない」という、自覚が必要です。

あとは本人の了解に基づいて勉強をする時間だけ親が

預かるか、今流行りのスマホのロックシステム(時間

が来ないとスマホが使えない機能のボックス)を使えば

勉強する時間だけスマホが使えないので大丈夫です。

 

しかし本人の自覚や了承無しにスマホを取り上げたり、

無理やりロックボックスに入れたりしても逆効果に

なるのでこの点だけはくれぐれも気をつけてください。

以上