塾長の独り言 現代国語のみんなの誤解 その3

今回は前回の評論文の読解に続いて小説文の読解について述べたいと

思います。

難解な小説問題は特に受験生の大部分が一番苦手にする分野です。

評論文読解のポイントは作者の主張(作者が言いたいこと)を読み取る

ことですが、小説文はあくまでもフィクション(作者の作った架空の世界)

の話なので作者のはっきりとした主張はそこには述べられていません。

では「小説問題は何を読み取るのか」がポイントなのでしょうか?

それは作者がイメージするその作品の世界(テーマ)を読み取ること

です。

もう少し分かりやすく言うと、

例えばこの作品を通じて僕(作者)は読者に

「友情の大切さを伝えたい」とか

とか

「親子の絆(きずな)の大切さを伝えたい」

とか

「人間の本質的な優しさを伝えたい」

とか

「人生のすばらしさを伝えたい」

とか、また

「人生のはかなさを伝えたい」

とか

「人間の本質的なエゴイズムを伝えたい」

とか

「人間の本質的な残酷さを伝えたい」

とか評論文の「作者の主張」とは違う様々な「作者の伝えたい思い」

つまり

作者の伝えたいテーマを読み取ることが小説問題のポイントです。

今日はここまで。

次にどのようにしたらテーマを読み取れるかを具体的に述べたいと

思います。

以上