塾長の独り言 数学検定について(中学生向き)

今日は数学検定について述べたいと思います。

今、数学検定は私立中学校でも今までやった所の、理解度や公式を

どれだけ覚えているかをチェックする意味で良く取り入れられて

いるみたいです。

数検(数学検定)はどのように使いこなしたらよいかが分からない人

が多くいるみたいなので、その点について述べたいと思います。

各級は一次試験と2次試験があり、一次試験が主に計算問題30問、

2次試験が主に文章問題や図形問題などの数理問題20問です。

2次試験は定規、コンパス必須、計算機持込可です。試験時間は

各々60分です。

まず5級について。

これは中学1年生が今までの復習に最適な級です。

内容は主に小学5年レベルが30%、小学6年レベルが30%。

中学1年レベルが30%、残り応用問題が10%です。

次に4級について。

これは中学2年生が今までの復習に最適な級です。

内容は主に小学6年レベルが30%、中学1年レベルが30%、

中学2年レベルが30%、残りが応用問題です。

次に3級について。

これは中学3年生が今までの復習に最適な級です。

内容は主に中学1年レベルが30%、中学2年レベルが30%、

中学3年レベルが30%、残りが応用問題です。

つまり各学年の終わりに各々の級を演習してみると、自分がどれだけ

その内容を理解して、その分野の公式を暗記してるのかチェック

できます。

つまり。中学1年生は中2になる前に5級を、中学2年生は中3に

なる前に4級と5級を、中学3年生は高1になる前に3級と4級と

5級を演習します。

合格ラインの目安、つまり及第点は各級80%以上です。

数検での合格ラインは1次は70%以上2次が60%以上ですが、

やはり問題が簡単なので本当の実力をつけるためには80%以上

取れるまで繰り返す必要があります。

つまり出来なかった問題は解答と解説をよく読んで何回も

やり直してください。これをする時には常にスピードと正確さ

(計算ミスをなくす)を意識します。

これを何回も繰り返しすることが一番大事です。殆どの人がこの

やり直し作業を丁寧にやらないから実力が身に付かないのです。

特に数検は解説がとても丁寧なのでやる気さえあれば、よく読めば

自力でかなり理解できると思います。

ただし、注意して頂きたいのは、数検はあくまでも数学の基本的な

力をチェックするものでハイレベルな内容ではないということを

忘れないで下さい。

つまりこれができたからと言って、そのままハイレベルの高校

受験に通用するものではありません。

しかし基礎が出来ていなければ、その上のハイレベルな内容は

また理解できないということも忘れないでください。

以下各級別のチェックポイントを列記します。

あなたはスラスラと答えられますか?

5級

1)小数点の計算のやり方ー掛け算と割り算の場合のやり方

2)比の性質とは

3)かっこの外し方ーかっこの前がプラスの時、前がマイナスの時

4)正負の数の掛け算と割り算ー負の数が偶数個の時、奇数個の時

5)拡大図と縮図の性質

6)おうぎ形の弧の長さの出し方

7)おうぎ形の面積の出し方

8)比べられる量の求め方

9)割合の求め方

11)線対称の図形の性質

12)角柱・円柱の体積の出し方

13)角錐・円錐の体積の出し方

14)倍数・公倍数・最小公倍数とは

15)約数・公約数・最大公約数とは

4級(5級の内容に加えて)

1)速さ・道のり・時間の関係

2)時速・分速・秒速の関係

3)相対度数の求め方

4)平行線の錯角と同位角

5)n角形の内角の和の出し方

6)多角形の外角の和は何角形でも何度

7)点対象の図形の性質

8)三角形の合同条件三つ

9)絶対値とは?

3級(4級・5級の内容に加えて)

1)根号(ルート)を含む式の足し算と引き算

2)乗法公式とは

3)分母の有理化とは

4)分配法則とは

5)文字式の割り算の計算の仕方

6)展開の公式とは

7)因数分解の公式とは

8)2次方程式の解の公式

9)円周角の定理ー一つの弧に対する性質ー半円の弧に対する性質

10)起こらない確率とは

11)三平方の定理

12)平行線と線分の比の性質

13)相似な図形の面積比

生徒諸君 及び 貴方のお子様が上記の内容がスラスラと答えられたり、

ちゃんと説明できない時は、しっかりと今までの内容をもう一度

やり直す必要があります。

この状態で上の学年に進むと必ずいつか消化不良を起こすからです。

以上