塾長の独り言 神奈川県川崎市の公立高校の内申点に関して その3
内申点を上げる裏技
今日は内申点の具体的な上げ方について述べたいと思います。
内申点は実際に入試で行われる主要5教科、英語・国語・数学・
理科・社会と入試では行われない副教科の音楽・美術・保健体育
・技術家庭の4教科の合計点、つまり5点掛ける9教科の
45点で評価されます。それの2年の後期と3年の2期分の
計3学期分の合算つまり45点掛ける3学期分の135点満点で評価
されます。
皆さん気づきましたか?
本番の入試では主要5教科だけですが、内申点では副教科の4教科
も主要5教科と同じ5点評価なのです。
つまり45点のうち20点が副教科の占める割合です。これはなんと
全体の45%の割合です。
親御さんも含めて入試の対象科目でないこの副教科の4科目を
普段の成績でも軽視する傾向が強いものです。しかし、内申点
の観点から見たらこれは大きな間違いです。
今、内申点を本気で上げたいと思っている人は、すぐに上げる
のが難しい主要5教科よりもまず先に副教科を上げる方が余程
簡単なのです。
では副教科を上げるにはどうしたらよいか?
1)もちろん一番は定期テストの成績をできる限り上げる
ことです。副教科は主要5教科に比べて試験範囲も多くなく、
難しい問題はまず出ません。だから殆どの人が後回しにして
試験範囲を一夜漬けですましているのが実情でしょう。
だから本気で勉強したら副教科はかなり良い点が取れる
はずなのです。
しかも、美術、音楽、体育、技術家庭という半分趣味や
娯楽的な要素が強いので真剣に取り組めば、興味が
湧いてくると思います。
2)副教科はテストだけでなく実技や提出物も重視されます。
私は運動が嫌いだからとか、歌が苦手だからという理由でできない
というのは逃げの論理です。普段の授業を普通にまじめにやって
提出物をしっかりと出し、テストを良い点さえ取っていれば、
決して評価4以下になることはありません。
例えば横浜翠嵐高校に入るには9教科のうち5が7個で、
4が2個の割合です。
翠嵐に入る生徒が美術や音楽や体育や技術家庭に特殊な才能
を持っていると思われません。彼らは副教科も普段から普通に
まじめに取り組んでいるから良い成績が取れているだけなの
です。
3)あと親御さんの影響もあるのか副教科の科目は生徒自身も
無意識に軽視しがちです。それは時として授業態度にも表れます。
授業中にふざけたり、先生に暴言を吐いたりするのは最悪です。
「えらい!よく言ってくれた!」的に、本人は仲間内でおだてられ、
ヒーローなったつもりでいるのでしょうが、そのツケは仲間では
なく、行動を起こしたその本人に必ず後で最低評価という形で
返ってきます。
また、授業以外の普段の接し方にも失礼があったら絶対ダメです。
教師も人間なのでそういう無礼な生徒に高評価を与えることは
まずありません。
テストの点がそんなに悪くないのに評点がイマイチと思う人は
その点を見直した方がよさそうです。
これはヨイショをしろと言っているのではなく、大人の教師に
対して人間として常識的に、まともに対応しなさいということ
です。
次に副教科を含めた9教科のテスト対策ですが、やはり成績の悪い人
は普段の勉強量が圧倒的に足らないことが主な理由でしょう。
普段から毎日の授業をしっかりと受け、ちゃんと予習したり復習
さえしていれば、試験前にバタバタすることはありません。
「それが出来れば誰も苦労しない」という声も聞こえてきそう
ですが、成績の良い人はそれを実践しているのです。やはり勉強
は普段のコツコツした積み重ねが大事です。出来ないという事
はあなたが自分に甘く、怠けているという証(あかし)です。
普段からある程度コツコツやっておき、試験前の遅くても
3週間前から9教科の準備に取り組む必要があります。
「そんなに前から試験範囲は発表されません。だからそんな前
から準備はできません!」
こんな声も聞こえてきそうですね。これも逃げの論理の一つです。
普段からしっかりやっていれば、試験範囲なんて簡単に推測
できます。
3週間前からその推測のべースで試験対策勉強をはじめ、
正式に試験範囲が発表されてから勉強範囲を微調整すれば
済むことです。
特に一番忘れてはいけない大事なことは定期テストは一般の
入試試験と違い試験範囲、つまり出るところが分かっている
ということです。だからまじめにやりさえすれば必ず良い点
が取れるし、良い点を取るのは決して難しく有りません。
ほかの科目も基本、普段の授業の内容からでますが、特に国語は
先生が授業でやった所しか出ないので、授業に集中し必ず
しっかり黒板に書かれたところを板書して後で何回も見直す
ことが重要です。
つまり定期テスト対策は受験で要求される長期暗記(一年間以上
のマラソンレース)は要求されず、一発勝負の短期暗記(数週間の
単距離レース)で対応できるので、サボらなければ必ず成績は上がる
はずですし、膨大な量を長期間暗記し続ける受験勉強に比べたら
はるかに簡単なのです。
以上