塾長の独り言 神奈川県川崎市の公立高校の内申点に関して その2
今日は前回の内申点に関してのコメント第2弾です。
ご父兄の方から志望校の内申点に達していないから、担任教師
から受けても無駄だと言われたという意見が多数ありました。
では内申点は公立入試の時ににどのように計算されるのかを
説明します。
内申点が1点でも達していないとその志望校を受ける資格が
ないと思われている方がいますがこれは大きな誤解です。
内申点は受験資格を決めるものではなく、あくまでも入試
テストの点数に合算される付加点の役割をしています。
つまりあなたが入試で取った点数にプラスして内申点が
合算され、そのトータルの点数で上から選別されていき
ます。
分かりやすく説明するとあなたが住吉高校を志望していると
します。住吉高校の基準内申点は98点です。つまり1学期
当り平均で33点とらなくてはいけません。
しかしあなたの内申点は1学期あたり平均28点だとします。
掛ける3ですからあなたの合計内申点は繰り下げて83点です。
つまり内申点は入試得点に合算されるわけですから、内申点を
満たしている人はそのまま入試の獲得点数に98点加算され
ますが、あなたはその人から15点低い83点しか加算され
ません。
この時点であなたは内申の基準点を満たしている人から
マイナス15点というハンデを負っているということだけ
です。
つまりあなたの実力があれば本番の入試でこのハンデを
挽回できる可能性はいくらでもあるという事なのです。
但し、あなたの内申点と志望校の内申点の格差があまりにも
大きい場合には、現実的でないので志望校を下げる必要があると
いうことなのです。決して受けてはいけないという事では
ありません。
しかし、担任教師によって物凄く慎重な人もいるので、少し
でも基準点に足りないとレベルを下げたほうが良いとアドバイス
するという場合も多々見受けられます。
こういうことが、あたかも1点でも足りないと受ける資格が
ないという印象を一般的に与えている要因だと思われます。
つまり内申点が多少足りなくても本番の試験で取り戻せる自信
がある人は受けてみる手はあります。もちろん実力という
裏付けがなければ無謀なギャンブルになってしまうので、その
判断は担任教師とかご両親とかでもう一度慎重に相談して決めて
頂いた方が良いと思います。
以 上