塾長の独り言 現代国語のみんなの誤解 その2
前回に引き続いて今回は評論文の読解力の伸ばし方
について述べてみたいと思います。
評論文では必ず作者の主張があるのでそれを見抜く事。
評論文問題で問われるポイントは「筆者が何を主張
しているのか」が主なテーマとなります。
それを見抜くためのいくつかのヒントを書いて
いきましょう。
1)まず手始めは筆者が断定的な表現をしている所
をマークしていきます。一番のヒントが筆者が
「~です」とか「~だと思う」などの、断定
したり、そう考えると言っているところが、筆者
の主張部分である可能性が極めて高いです。
2)次に内容が変わる段落を見抜く事です・その為の
ヒントが接続詞です。つまり「そして」とか
「それゆえに」とか「だから」とか「つまり」
などの順接とかイコール(繰り返し)を意味する
接続詞の後は、同じ内容の話がまだ続いていると
いうことです。つまり段落はまだ切れていません
逆に「しかし」とか「ところが」とか「反対に」
とかの逆説を意味する接続詞の後は内容が変わっ
ている、つまり別の段落に切り替わっていると
いうことです。接続詞が出てきたらすべて丸で囲み、
意識しながら読んで行くと、今まで読み取れなっ形段落が
徐々に見えてきます。
2)次にあなたが文の内容が理解できない大きな
理由の一つは語彙力不足です。つまり文章に出てくる
難解な論文用語や単語の意味を知らないということ
です。
これ(あなたが意味を知らない言葉)はすべて丸で囲み、
国語辞書で調べて意味を理解するしかありません。
辞書引きの作業をサボると語彙力はいつになっても
増えません。
3)最後は代名詞を明確にしていくことです。
「それ」とか「これ」とか「このように」とか
「あのように」という表現をマークし、具体的に何
を指しているのか、何を意味しているのかを当てはめて
いくことです。
そうすると今まで分かりにくかった文章が少しづつ分かり
やすくなっていきます。代名詞が出てきたら具体的に
どの部分を指しているのかをそれを探しながら読んでいく
ことです。代名詞だから必ず前にあり、近場にあるはず
なので、注意深く犯人捜しをしていくことです。
勿論、これを意識したからと言って、すぐ点数が
伸びるとは言えませんが、意識して問題演習に
何回も我慢して取り組んでいけば必ず点数が伸びて
いくはずです。
以上