塾長の独り言 現代国語のみんなの誤解
今日は受験生のほとんどの人が苦手科目の一番手に挙げる
現代国語について述べてみます。
文章なんて人によって読み方があるという考え方が先ず駄目!
よく耳にするのが「文章なんて人によって読み方がある」
という意見です。まずこの考え方が大きな間違いです。
現代国語の問題はその文章の中に「どういうことが書いてあるのか?」
を聞いているのであって、あなたがその文章に対して「どう思うのか?」
とか「どう感じるのか?」かを聞いているのではない、ということを
しっかりと理解しなければいけません。
つまり読み手が「どう思うか?」とか「どう感じるか?」という点に
なると確かにそれは人それぞれ違います。だから必ず答えが一つ
しかない、つまり客観性を問う試験問題には絶対できないからです。
つまり現代国語の問題はあくまでも「この文章の中に何が書いて
あるのかをあなたは理解して、読み取れていますか?」を聞いて
います。「この文章を読んであなたはどう感じ、どう思いますか?」
と、いうあなたの感想や意見を聞いているわけではありません。
まず、かなり多くの人がこの点を誤解しています。だから「主観を
問う科目(つまり国語のこと)なんて勉強の仕方が分からない」
とか、だから「所詮国語は勉強しても無駄だ」という結論に達して
しまうのでしょう。
はっきり言います。
これは大きな誤解であり大きな間違いです。
絶対忘れてはいけないことは、現代文(国語)の問題は「答えは
必ずその文章の中に書いてある」ということです。つまり現代文
の攻略のポイントは「その文章の中に書いてある内容をあなた
がどれだけ理解出来るのか」と、「作者が主張している事を
あなたはどれだけ的確に読み取れるのか」ということだけ
なのです。
問題文を読む時は、あくまでも機械的に、無機質に、あなたの
感情を入れずに「この文章には何が書いてあるのか?」「作者は
何を言いたいのか?」を念頭に置いて正確に読み抜くことが現代
国語の問題回答のやり方です。
つまり「小説を読んで楽しむ」という感情や想像力を膨らませる
作業とはまったく別なものだということを理解してください。
あくまでもそれは読書という趣味や娯楽の世界で楽しむもの
ですから・・。
あなたが今「現代文の問題が良くできない」ということは、
つまり「その文章の内容をあなたが正確に読み取れていない」
という事であり「あなたの現状の読解力(つまり内容を読み
取る力)がまだ未熟である」ということです。
つまりその「あなたの今の未熟な読解力を徐々に高めていく
こと」が現代国語(現代文)本来の勉強方法なのです。
次回、機会を見て現代国語本来の勉強のやり方(読解力を
高めるやり方)について述べたいと思います。
以上