塾長の独り言 赤本攻略法について 

今回は今年志望校四つ(学習院女子大・成城大学・明治学院大学

・成蹊大学)受けてすべて合格という快挙を成し遂げたHさんにつ

いて考察したいと思います。

彼女に「成功の一番のポイントは何か?」と尋ねたところ、

「いろいろあるけれどやはり赤本演習をたくさんやって、解説を

きめ細かく復習し、理解して覚えた点だと思います」と、いう

返事がきました。私が前から戦略として持っていた、赤本

(過去問)攻略法が間違いではなかったということを改めて

実感させられました。

天塾の赤本攻略法は下記のとおりです。

当然まったく実力のないうちに赤本をやってもチンプンカンプン

です。でも天塾ではあえて高校2年生の最初あたりに志望校と

学部を決めさせ、あえてその赤本を一度本番の試験と全く同じ

条件で塾で実践演習します。もちろんちゃんとした勉強をして

いないのだからその時はほとんど手も足も出ません。それでは

なぜやるのか?ただ一つの理由は「君が行きたい大学はこれ

だけ難しいんだよ。あと2年弱でこの問題を限られた短時間で

辞書なしで65から70%とらないと受からないんだよ。」

という現実を本人に目の当たりにさせ、痛感させることです。

そして英語に関しては基礎文法と応用文法、長分読解に関して

はなるべく過去問から抜粋して予習・授業で解説・理解して暗記

を繰り返す。古文に関しては基本古文単語の暗記と文法を授業で

理解させて暗記テストを繰り返す。現代文は過去問演習してから

解説し、なぜこの選択肢になるのかを論理的に理解して行く。あと

漢字の書き取りや読み・語句の意味などの知識系は丸暗記する。

歴史に関しては山川などのベースの教科書を暗記法で何回も繰り

返して暗記する。

つまりこのような基本勉強を10月末までに一通り終え、11月から

志望校の赤本演習・採点・解説・特にできなかった所を理解する

まで解説し暗記させます。だからスタートはなるべく早いほうが

有利なのです。高2の春には遅くとも受験は意識していないともう

間に合いません。特に時間のかかる英語と現代文の読解は先手

必勝が要求されます。

更に演習テスをやる時の一番大事な点は、塾で全く本番と同じ科目

と時間配分で一日でやりきるということです。一人で自宅でやると

どうしても各科目の時間配分の管理とか、教科を別の日にバラバラ

にやるとかの自分に対する甘えがつい出てしまうからです。そのように

やった演習テストでは結果は信頼性がありません。

彼女が言う通り「同じ大学、同じ学部の過去問を5年分以上やりこむと、

多少科目にはよるがその大学や学部の出題傾向が良く分かって来るので、

ものすごく勉強の対応がしやすくなった」ということです。もちろん、

赤本演習を繰り返す前までに自分の実力を合格最低ライン、いわゆる

ボーダー・ライン(合格最低点)にある程度まで近づけておくことは

必須条件です。ベースの実力が身についていないと赤本レベルの内容

理解は無理だからです。

今回また新たに赤本攻略法に自信を深めたので、これからもこの赤本

攻略法を駆使して一人でも多くの受験生をその子の第一志望校とその

志望学部に入れてあげたいと思います。

以上